髪の基礎知識

薄毛になりやすい人

睡眠不足の人

睡眠不足の人は薄毛になりやすいです。
睡眠不足になると自律神経が乱れてしまい、ホルモンバランスが崩れます。
そうすると皮脂の分泌量が多くなり、皮脂が毛穴に詰まってしまい、抜け毛を引き起こしてしまうのです。
また、人は寝ている時に成長ホルモンという髪を育てたり、痛んだ髪や頭皮を修復する物質を分泌しています。
睡眠時間が短いということは、この成長ホルモンの分泌が少ないということです。
成長ホルモンの分泌が少ないと頭皮や髪に悪影響を及ぼしてしまいます。
睡眠不足だとこのような問題を起こし、薄毛になりやすくなるので、夜更かしをせずに早めに就寝することが大切です。
夜10時?深夜2時の間は成長ホルモンの分泌が最も多い時間なので、この時間帯にお休みになると薄毛対策に効果的です。

もし、早く寝たくても眠れないという人は、仕事が終わってからジョギングやウォーキングなどをして、ほど良く体を疲れさせたり、シャワーだけでは無く湯船にお湯をはってゆっくりと浸かるようにしてみてはいかがでしょうか?
また、アロマを用いるのも眠気を誘うひとつの方法です。
それでも、なかなか寝付けない場合は睡眠障害の可能性があるので、専門医に相談されてください。



食生活が悪い人

薄毛と食生活は密接に関係しており、食生活が悪い人は薄毛になりやすいです。
髪を成長させるには、頭皮に十分な栄養が必要となります。
しかし、栄養バランスの悪い食事をしていると十分な栄養を頭皮に届けることができず、髪がスムーズに成長しません。
不十分な栄養で育った髪は、細く弱々しい毛なので、すぐに抜けてしまいます。
また、肉ばかり食べている人は、頭皮の脂が増えてしまい、皮脂が毛穴を詰まらせてしまうことがあります。
毛穴が皮脂で詰まってしまうと中で炎症を起こし、髪の毛が抜けやすくなります。
そして、辛いものや甘いものを好んで食べる人も薄毛になりやすいです。

薄毛の原因の中でも、この食生活の乱れによるものが多いので、抜け毛が増えてきたと感じている人は早めに食生活を見直すようにしましょう。
薄毛を予防するために理想的な食生活は和食です。
欧米のような肉中心の食事ではなく、魚や野菜を中心とした和食に変更することによって、皮脂の過剰分泌を防ぐことができますし、髪に必要な栄養をしっかりと摂取することができます。
もし、食事で十分な栄養をとれないという場合は、サプリメントなどを使って、不足している栄養素を補うようにしましょう。



頭皮が不潔な人

頭皮の衛生環境が悪い人は、薄毛になりやすいので、頭皮を清潔な状態に保つ必要があります。
1日過ごすだけで、頭皮にはたくさんの皮脂や汗、ホコリなどが溜まってしまい、それを放置してしまうと毛穴を詰まらせます。
毛穴が詰まってしまうと中で炎症を起こしてしまい、髪の毛が抜けやすくなり、薄毛の危険が高まります。
そのため、ヘルメットや帽子を長時間被っている人、頭を毎日洗わない人、洗い方が雑な人、屋外で過ごす時間が多い人は注意してください。

頭皮を清潔な状態に保つには、毎日のシャンプーが大切になってきます。
ただ、シャンプーを毎日していても、誤ったシャンプー方法だと薄毛を悪化させてしまう原因になるので気をつけてください。
シャンプーをする時に注意したいのは、指の腹を使って優しくマッサージをするように洗うことです。
力強く爪を立てて洗った方が汚れをしっかりと除去できると思っている人もいますが、それは間違った知識です。
そういった誤った方法で洗ってしまうと頭皮を傷つけてしまい、炎症を起こす可能性があります。
また、マッサージをすることで、頭皮の血流を良くすることができるので、一緒に行うようにしてください。
そして、すすぎが足りなくてシャンプー液が毛穴に詰まったままという状態の人もいるので、念入りにすすぎを行いましょう。



タバコを吸う人

薄毛で困っている人の中には、タバコを吸われている人もいると思いますが、本当に薄毛を改善したいのであれば、今からでも禁煙を行なってください。
なぜなら、タバコは薄毛を悪化させる要因だからです。
タバコは健康を害するといわれていますが、実は髪の成長にも悪いのです。
タバコを吸うと血管が収縮してしまい、血液の流れが悪くなります。
血液の流れが悪くなるということは、頭皮に栄養を運びづらくなるということなので、必然的に髪の成長を阻害してしまいます。
また、タバコにはニコチンという活性酸素を発生させる物質が含まれており、これも薄毛を招く原因です。
タバコを吸うことによって、このような悪影響を及ぼしてしまうので、薄毛を予防したい場合は禁煙をおすすめします。

ただし、禁煙をしたからといって、必ずしも薄毛が改善するとは限りません。
逆に禁煙をした後に抜け毛が増えてしまうというケースもあるということを覚えておきましょう。
どうして、禁煙をしたのに抜け毛が増えるのかというと、禁煙をすることで大きなストレスが生まれるからです。
タバコは依存性が強いので、禁煙を始めると吸いたいという欲求が強まり、ストレスによって抜け毛が増えてしまうことがあります。
そのため、急に禁煙するよりも、徐々に本数を減らしていった方が良いかもしれません。



お酒を大量に飲む人

お酒は適量であれば、血行を良くしたり、寝つきを良くすることができるので、一概に体に悪いとはいえません。
しかし、過度な飲酒は健康に悪いですし、薄毛を引き起こす原因にもなってしまいます。

お酒を飲むと肝臓でアルコールが分解されるのですが、この時にアセトアルデヒドという有害な物質が発生します。
本来であれば、このアセトアルデヒドも分解されるので無害なのですが、過度にお酒を飲むと分解が間に合わず、アセトアルデヒドが血液の中に入り込んでしまいます。
このアセトアルデヒドが入った血液が体に回ってしまうと頭皮にまで行き渡り、ジヒドロテストステロンという脱毛の原因物質を増やしてしまうのです。
また、あまり知られていませんがお酒には糖分が含まれているものもあります。
糖分が多いお酒を過度に飲むことで、糖分の過剰摂取になり、皮脂の量を増加させてしまいます。
皮脂が増加すると毛穴を詰まらせ、それが抜け毛の原因になってしまうのです。

このようにお酒を過度に飲んでしまうと薄毛を引き起こす可能性が高いので、いくらお酒が好きでも適量で抑えるようにしましょう。
適量というのは、ビールであれば大ビン1本、日本酒であれば一合、ワインであれば1杯?2杯ほどです。
また、時には肝臓を休めるために休肝日を設けるのも良いでしょう。



運動不足の人

薄毛と運動はあまり関係のないように感じますが、実は運動不足だと薄毛になりやすい傾向があります。
社会人になると仕事が忙しいなどの理由で、運動不足になりがちですが、少しでも体を動かさないと薄毛を悪化させてしまう危険があります。

どうして、運動不足だと薄毛になってしまうのかというと、運動をしないと血液の流れが悪くなるからです。
運動不足の人は筋肉が凝固まっている状態なので、血流がとても悪いです。
血液の流れが悪いと十分な栄養を頭皮に届けることができないため、元気な髪を作ることができません。
その結果、弱々しい細い髪の毛になってしまうという訳です。
また、運動を行うことで、新陳代謝を活性化させることができ、毛穴に入っている皮脂の排出もスムーズに行われます。
そして、睡眠を促したり、ストレスの解消にも繋がるため、適度な運動を行った方が薄毛には良いのです。

薄毛を予防するためにも運動をおすすめしますが、急に激しい運動を行う必要は無いので、ウォーキングなどの軽い運動を行ってください。
ウォーキングを毎日30分?1時間程度続けるだけで、薄毛予防に効果的です。
また、薄毛を予防するとともに健康維持にも効果があるので、できる限り毎日体を動かすようにしてください。



ストレスが多い人

薄毛の原因がストレスという人は多いので、できる限りストレスの無い生活を送るのが重要です。
ストレスがどうして薄毛を引き起こすのかというと、ストレスを感じると自律神経に影響を与え、ホルモンバランスを乱してしまうからです。
そうすると皮脂の分泌量が増加してしまい、毛穴に皮脂が詰まり、抜け毛が増えてしまうという訳です。
また、ストレスを感じると血流が悪くなります。
血流が悪くなってしまうと頭皮に栄養を運ぶことができなくなり、すぐに抜けてしまう弱々しい髪しか生えなくなります。
そして、ストレスは睡眠障害や暴飲暴食を招く要因でもあります。
睡眠障害や暴飲暴食は、髪の成長に悪影響を及ぼしますし、抜け毛を増やす原因にもなります。
このようにストレスを感じると体に様々な異変を与えるため、薄毛になりやすいのです。

ストレスによる薄毛を予防するためには、その原因となるストレスを解消するしか方法はありません。
ストレス解消法は色々ありますが、自分に合わないことをしても、逆にストレスが溜まるだけです。
そのため、自分に合ったストレス解消法を見つけるのが、薄毛を予防する鍵となります。
ただ、ストレスを解消するのにあたって、タバコや飲酒は髪に悪いのでおすすめできません。



朝シャンをしている人

朝シャンをすると薄毛になりやすいという話を聞いたことはありませんか?
みなさんの中にも毎日、朝シャンをしている人もいると思います。
朝にシャンプーをすることで目が覚めますし、気分も良いですし、ヘアスタイルも整えやすいです。
また、仕事が忙しくて、どうしてもお風呂に入るのが朝になってしまうという人もいるでしょう。
しかし、朝シャンは薄毛を引き起こす危険があるので、避けるようにしてください。

朝シャンをするということは、前日に洗髪をせずに毛穴に皮脂を溜めたまま寝ているということです。
寝ている時に元気な髪を作る成長ホルモンが分泌されるのですが、毛穴が塞がっているとその成長ホルモンの分泌に支障をきたします。
また、朝は時間が無いのでどうしてもシャンプーがいい加減になってしまい、しっかりと毛穴の汚れを除去することができないことが多いです。
そして、起床時の頭皮は刺激に弱いので、シャンプーをすることで、過度な負荷を与えてしまい薄毛を促進させてしまいます。
朝シャンをするとこういった悪影響を頭皮に及ぼすので、前日にきちんと髪を洗い、朝シャンは控えてください。

どうしても朝シャンをしないといけない場合は、毛穴に詰まった汚れをしっかりと除去するために時間をかけて、念入りに洗うようにしましょう。



頭皮が脂っぽい人

頭皮がいつも脂っぽい人は、薄毛になりやすいといわれています。
頭皮が脂っぽい人は、皮脂が毛穴に詰まりやすく、分泌される皮脂を外に排出することができません。
皮脂がどんどん溜まってしまうことで、髪の成長に悪影響を与えて、抜け毛が増えてしまいます。
また、毛穴が詰まってしまうと、炎症やフケ、痒みといった頭皮トラブルを起こしやすいです。
皮脂は外部からの刺激を守るために必要なものですが、過剰分泌は薄毛をもたらす原因になります。
そのため、頭皮を触ってみて脂っぽいと感じる人や、頭皮から脂の臭いがする人は、薄毛に注意しないといけません。

皮脂が毛穴に詰まるのを予防するには、シャンプーをしっかりと行うことと、食べ物に注意することが大切です。
毎日念入りにシャンプーをすることによって、毛穴の詰まりを防ぐことが非常に大切です。
この時に市販のシャンプーを使用するよりも、育毛シャンプーを使用された方が良いでしょう。
市販のシャンプーだと洗浄力が強すぎるため、薄毛予防には向いていませんし、皮脂の過剰分泌を悪化させる可能性もあります。
また、育毛シャンプーと併用して、皮脂の分泌を抑制する育毛剤を使用するのも良いでしょう。

そして、脂っこい物を好んで食べる人は、食生活を見直して、脂肪分が多い物を意識して避けるようにしてください。



髪のことを考えていない人

自分は薄毛にならないと思って、髪のことを考えていない人ほど薄毛になりやすいです。
オシャレのためにパーマやヘアカラーをしている人もいるでしょう。
また、価格が安いという理由だけで、シャンプーを選んでいる人もいるでしょう。
こういった人たちは、今はよくても将来的に薄毛になりやすいので、十分に注意しないといけません。

パーマやヘアカラーを頻繁にしている人は、その度に頭皮と髪に大きなダメージを与えていると思ってください。
何度もパーマやヘアカラーを繰り返すと頭皮に過度なストレスが溜まり、抜け毛が増えてしまいます。
また、スーパーやドラッグストアなどで販売されているシャンプーを使用されている人も多いと思いますが、髪や頭皮には良くありません。
市販のシャンプーというのは、洗浄力が非常に高いため、必要以上の皮脂まで除去してしまい、頭皮トラブルを招きやすいです。
痒みや炎症、フケ、皮脂の過剰分泌といった症状がある人は、もしかするとシャンプーのせいかもしれないので、気をつけてください。

薄毛を予防するためにも、一度パーマやヘアカラーをした場合は、頭皮や髪に与えたダメージを回復させるためにも、3ヶ月?6ヶ月くらいはパーマやヘアカラーをしないようにしてください。
そして、洗浄力が強い市販のシャンプーではなく、ほど良い洗浄力で刺激が弱い育毛シャンプーを使用するようにしましょう。

 

薄毛、脱毛症の種類

男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症はAGAと呼ばれている男性特有の脱毛症のことですが、最近では女性の中にも男性型脱毛症に悩まされている人がいます。
男性型脱毛症は、前頭部・頭頂部・額の生え際から薄くなるという特徴を持っていますが、急激に抜け毛が増えることはありません。
進行が遅く、徐々に薄くなっていくため、知らず知らずのうちに薄毛になっているケースが多いです。
一般的に30代?50代の男性に多く発症しますが、稀に20代で発症してしまうこともあります。

男性型脱毛症の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンが大きく関係しているといわれています。
男性ホルモンの影響によって、ヘアサイクルの成長期が乱れてしまい、髪が成長する前に抜けてしまうため、少しずつ薄毛が目立つにようになっていきます。
また、日頃の生活習慣やストレスによって、男性型脱毛症を誘発したり、悪化させる可能性もあります。
生活習慣が乱れている人やストレスを過度に受けている人は、男性型脱毛症を発症しやすいので、注意が必要です。

ただし、男性型脱毛症は早めに医療機関で治療を行うことによって、薄毛の進行を止めることができ、さらに髪の毛を新たに生やすことも可能です。
初期段階で治療を行うと改善する可能性が高いので、髪に異変を感じた場合は、早めに対処された方が良いでしょう。



脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症とは、ホルモンバランスが乱れることによって、頭皮の皮脂の分泌量が過剰になった場合に引き起こされる脱毛のことです。
皮脂の分泌量が多くなると頭皮の毛穴に皮脂が詰まってしまい、毛穴の中で炎症を起こし、その結果髪の毛が抜けてしまうという訳です。

脂漏性脱毛症の原因は、ホルモンバランスの乱れなので、ストレスや睡眠不足に注意しないといけません。
過度なストレスを受けたり、睡眠が不十分だと自律神経の働きが乱れ、ホルモンバランスまでもが崩れてしまいます。
そうすると皮脂が過剰に分泌されてしまい、毛穴を詰まらせます。
また、脂っこい物を好んで食べる食生活も頭皮の脂を増やす原因になるので、栄養バランスが悪い食事をしている人も気をつけないといけません。

脂漏性脱毛症を改善するには、皮脂をしっかりと落とすことが大切なので、刺激の少ない育毛シャンプーを使用されてください。
市販のシャンプーだと刺激や洗浄力が強いため、余計に頭皮環境を悪化させる可能性があります。
そして、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスの解消、適度な運動など規則正しい生活を意識してください。
オイリー肌の方は、脂漏性脱毛症になりやすいので、早めに生活習慣を見直した方が良いかもしれません。



円形脱毛症

みなさんも「円形脱毛症」という言葉を聞いたことがあると思います。
円形脱毛症とは、脱毛症の中でも最も有名で、前触れも無く髪の一部分が円形に抜けてしまう症状のことです。
年齢や性別に関係なく、発症するため誰にでも起こりえる可能性があります。
大きさはその時によって異なりますが、小さいからといってそのまま放置するとどんどん範囲が広がっていくことがあるので、注意が必要です。

主な原因はストレスと自己免疫疾患だといわれており、自然に治ることが多いです。
また、円形脱毛症になった場合、育毛シャンプーや育毛剤を使用しても、目立った効果はありません。
仮に症状がなかなか改善されない場合や早めに治したい場合は、皮膚科に行き、適切な処置を受けてください。

円形脱毛症を予防するには、免疫力を高めることとストレスを溜めないことが重要です。
十分な睡眠と十分な栄養をとり、ストレスをなるべく溜めないようにすることで、円形脱毛症を防ぐことができます。
特にストレスは円形脱毛症と深く関係しているので、自分なりのストレス解消法を見つけてみてください。
真面目な人、責任感が強い人、几帳面な人、神経質な人などはストレスが溜まりやすく、円形脱毛症になりやすいといわれています。



ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症とは、乾燥したフケが毛穴を詰まらせ、炎症を引き起こし、脱毛にいたる症状のことです。
このひこう性脱毛症に悩まされている人が、男性女性ともに増加しているようなので、注意してください。
ひこう性脱毛症の原因は、洗浄力の強いシャンプーや刺激の強い整髪料、ヘアカラー用品などだといわれています。
こういったものを使用することで、頭皮にアレルギー症状を引き起こし、フケを大量に発生させてしまいます。
そして、フケが頭皮に溜まると痒みを感じますが、そこで頭皮を掻いてしまうと症状を悪化させてしまいます。

ひこう性脱毛症を改善するには、刺激の弱い育毛シャンプーで頭皮の環境を整えることが大切です。
知らない人も多いかもしれませんが、市販のシャンプーは洗浄力が強すぎるため、頭皮を乾燥させやすいです。
頭皮が乾燥すると様々な頭皮トラブルを起こしてしまうので、なるべく低刺激のシャンプーを使用するようにしましょう。
そして、洗髪の時にしっかりと頭皮についたフケを洗い流すことが重要です。
フケが残ったままだと痒みが酷くなりますし、炎症も起こしやすくなります。

このように刺激の弱いシャンプーなどを使用して、清潔な状態を保つことで、少しずつ改善していきますが、万が一治らない場合は皮膚科の医師に相談されてください。



びまん性脱毛症

びまん性脱毛症とは、髪の毛のボリュームが全体的に少なくなる女性特有の脱毛症で、ある特定の部位が薄くなる男性型脱毛症とは症状が異なります。
女性の薄毛の中でもこのびまん性脱毛症によるものが多いので、女性の方は注意しないといけません。

びまん性脱毛症の原因として、ストレスや生活習慣など様々なことが考えられますが、一番大きな問題は女性ホルモンの異常です。
女性ホルモンの分泌量が乱れ、男性ホルモンが優位になることで、全体的に抜け毛が増えてしまうといわれています。
一気に薄毛になる訳では無く、徐々に髪のボリュームが減っていくため、知らない間に薄毛になってしまうケースが多いです。
そのため、抜け毛の量が今までよりも多くなってきて、全体的に薄くなってきた気がする場合は、早めに対処をしないといけません。

女性ホルモンは、ストレスやダイエット、生活習慣などによって大きく影響を受けてしまうので、まずこれらの問題を解決してください。
ストレスを解消し、過度なダイエットを避け、規則正しい生活習慣を行うことで、改善していくはずです。
また、薄毛を気にすればするほどストレスが溜まり、薄毛の進行具合が悪化することがあるので、なるべく気にしないようにすることも大切です。



若年性脱毛症

若いから薄毛とは無縁だと思っている人もいるかもしれませんが、若いから薄毛にならないとは限りません。
10代や20代といった若い世代でも薄毛になるケースもあるので、覚えておきましょう。
そして、20代?30代といった若い世代に発症する脱毛症のことを若年性脱毛症といいます。
若年性脱毛症は、一般的に「若ハゲ」と呼ばれるもので、時には10代でも発症する危険があります。
仮に若年性脱毛症になった場合は、早めに対処した方が改善しやすいので、早期発見早期対策が重要です。

若年性脱毛症の主な原因は、「ホルモンバランスの乱れ」「生活習慣の乱れ」「食生活の乱れ」「毛穴詰まり」です。
10代?30代といった若い世代は、男性ホルモンの分泌が多くなり、ホルモンバランスが乱れがちです。
そのホルモンバランスの乱れが原因で、男性型脱毛症のようにヘアサイクルが異常になり、薄毛になることがあります。
また、睡眠不足や過度なストレスといった生活習慣の乱れ、栄養バランスの悪い食生活も薄毛を若年性脱毛症を引き起こす原因です。
特に食生活は髪の毛に大きな影響を与えるので注意しないといけません。
そして、毛穴に皮脂が詰まってしまい、ヘアサイクルの乱れを引き起こすケースもあります。



老人性脱毛症

老人性脱毛症とは、60歳以上の人に見られる薄毛症状のことです。
これは男女問わず発症しますが、老化が原因なので、ごく自然なことだと思ってください。
人間は年を重ねると細胞の活動が低下してしまい、新しい細胞を作ることができなくなります。
そうすると髪の毛はもちろん、他の部位の体毛も薄くなっていくのです。
そして、症状の進行具合はその人によって異なり、進行が早い人もいれば、遅い人もいます。
また、60歳を過ぎたからといって、必ず老人性脱毛症になるという訳ではありません。
老人性脱毛症だと思っていたら、実は男性型脱毛症(AGA)を発症していたという場合もあるので、60歳以上の薄毛を老人性脱毛症だと決めつけることはできません。

この老人性脱毛症の進行を遅くするには、普段の生活習慣が大切になってきます。
栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレスの無い生活をしていると老化のスピードを遅くすることができるので、老人性脱毛症予防に繋がります。
また、血行を良くするために頭皮マッサージを行ったり、タバコを吸われている人は禁煙するといった工夫も有効です。
このようなことを意識すれば、改善することはできませんが、老人性脱毛症の発症を遅くすることができます。



牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、女性の多く見られる脱毛症のことで、長時間髪を引っ張ることによって引き起こされます。
そのため、毎日ポニーテールや三つ編みをしている女性や後ろに髪を束ねている女性は要注意です。
ただ、最近では髪を縛る男性も増えてきているので、男性の方も牽引性脱毛症になるケースがあります。

髪を引っ張ることで頭皮に大きな負荷がかかり、頭皮の血行が悪くなります。
そうすることで、髪に十分な栄養を届けることができなくなり、薄毛になってしまうという訳です。
そして、牽引性脱毛症は、髪の生え際や髪の分け目が薄くなることが多いです。

牽引性脱毛症を予防するには、同じ箇所に長時間負荷をかけないことが重要です。
ポニーテールや三つ編みをする場合は、縛る位置を変えたりして、負荷を分散させるようにしましょう。
時には髪を下ろし、全く負荷をかけない状態の時間を作るのも大切ですし、縛る時はあまり強めに縛らないように工夫してください。

そして、血行を良くすることによって、牽引性脱毛症を予防することができるので、入浴中や入浴後に頭皮マッサージを行うようにしましょう。
また、頭皮への刺激を少なくするために、育毛シャンプーを使用したり、ヘアカラーを控えることも大切です。



分娩後脱毛症

分娩後脱毛症とは、出産を終えた女性に見られる脱毛症のことです。
妊娠中というのは、女性ホルモンの分泌量が増加しているため、本来抜け落ちる毛が抜けずにそのまま成長してしまいます。
そうすると出産を終えて、女性ホルモンが正常に戻るとその時に抜けずにいた髪の毛が一気に抜け始めます。
そして、この分娩後脱毛症はたいてい半年?1年くらいで自然に回復していくため、特別心配する必要はありません。
また、回復の早さには個人差があり、すぐに以前の状態に戻る人もいれば、なかなか元に戻らず時間がかかってしまう人もいます。

ただし、高齢出産の場合や出産後に過度なストレスを受け続けている場合は、完治しないことがあります。
この場合、育毛剤や育毛シャンプーを使用しても改善させるのは難しいので、ホルモンバランスを整えるしか方法はありません。
生活習慣を見直して、ストレスを溜めない生活を心がけるのが最も大切になってきます。
回復を早めるためにも食生活は非常に大切なので、髪の成長に必要なカルシウムやタンパク質といった栄養素をしっかりと摂取するようにしてください。
また、食事によって補うことができない栄養素をサプリメントなどで補うのも良いかもしれません。



抜毛症(トリコチロマニア)

みなさんの中に髪の毛を自分で抜いてしまうクセを持っている人はいますか?
それは、精神的にストレスによる抜毛症(トリコチロマニア)という脱毛症の一種です。
精神的なストレスを受けたり、欲求不満の状態が続いた場合、そのストレスを解消するために無意識のうちに髪の毛や眉毛などを抜いてしまいます。
頭頂部や前頭部の毛を抜くことが多く、知らず知らずのうちに薄毛になっているケースが多いです。
また、気付いたとしてもクセになっているため、なかなか止めることができないというやっかいな脱毛症です。

発症原因は人それぞれ異なり、幼少期のいじめが原因の場合もありますし、子供時代の親の過度なしつけが原因となっている場合もあります。
特に抜毛症が多く見られるのは、内気な10歳前後の子供と20?30代の女性だといわれています。

この抜毛症を治すには、まず自分が髪の毛を抜いているということを自覚することが大切です。
そのことを自覚することで、髪を抜かなくなる場合がありますが、人によってはそれでも治らない場合もあります。
そういった人は、精神的なストレスを取り除くしかないので、専門医に相談された方が良いでしょう。
そして、症状を回復させるには精神的なストレスを解消しないといけないので、周りのサポートも必要となってきます。

 

ヘアサイクル

ヘアサイクルとは?

薄毛を改善するのに知っておきたいのが「ヘアサイクル」というものです。
ヘアサイクルというのは、生えてから抜け落ちるまでの毛周期のことで、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階で構成されています。
成長期とは、毛母細胞が活発になり、髪が成長する時期のことで、この期間は約3?5年あります。
退行期とは、毛母細胞の活動が弱まり、髪の成長が止まってしまう時期のことで、この期間は約2?3週間あります。
休止期とは、髪が抜け落ちて、新しい髪を作る時期のことで、この期間は約2?3ヶ月あります。
このように私たちの髪には、1本1本寿命があり、この成長期・退行期・休止期という3つのサイクルを常に繰り返しているのです。

そして、成長期の期間が短いと生える量よりも抜ける量の方が多くなってしまい、薄毛になります。
ヘアサイクルが乱れてしまう原因として考えられるのが、生活習慣の乱れやAGAです。
不摂生な生活をしていると自律神経が崩れ、同時にホルモンバランスも乱れてしまうので、ヘアサイクルに異常をきたします。
また、AGAという男性ホルモンの過剰分泌による脱毛症になるとヘアサイクルが乱れてしまいます。

薄毛を予防するためにも、乱れたヘアサイクルを早めに整えることが鍵となります。



ヘアサイクルを整えるには?

乱れたヘアサイクルを整えるには、どうすれば良いのでしょうか?
ヘアサイクルが乱れてしまうと生える量よりも抜ける量の方が多くなり、いずれ薄毛になってしまう可能性が高いです。
そのため、なるべく早めにヘアサイクルを整える必要があります。

ヘアサイクルを整えるのに大事なことは、生活習慣を見直しです。
乱れた生活習慣をしているとヘアサイクルが乱れてしまい、薄毛になる確率が非常に高くなります。
栄養バランスが悪い食事や睡眠不足、過度なストレスはヘアサイクルを乱す原因となるので、食事メニューの見直しや十分な睡眠時間の確保、ストレスの軽減を心がけて生活するようにしましょう。
また、喫煙や過度な飲酒もヘアサイクルを乱す原因のひとつでもあるので、場合によっては禁煙や禁酒をされた方が良いかもしれません。

そして、ヘアサイクルを整えるのに育毛剤を使用するのも有効な方法です。
育毛剤の中には、男性ホルモンを抑制するタイプや毛母細胞が活発にするタイプ、血行を促進して栄養を頭皮に届けやすくするタイプがあります。
こういった育毛剤を上手く活用することによって、正常なヘアサイクルに整えることができます。
ヘアサイクルが整えることができれば、成長期が長くなり、抜ける量よりも生える量の方が多くなっていきます。

 

髪の毛とは?

髪の毛の量

自分の髪の毛が一体どのくらいあるのか知っていますか?
1本1本数えるのは非常に難しいので、数えたことがある人はいないと思いますが、人間の頭には約10万本の髪の毛が生えているといわれています。
ただ、この本数も個人差があるので、10万本以上ある人もいれば、10万本以下の人もいます。
そして、日本人はこの髪の本数の個人差が非常に大きいといわれており、15万本以上ある人もいれば、5万本という極端に少ない人もいます。
15万本と5万本では圧倒的に本数が違うため、同じ本数が抜け落ちたとしても、5万本の方が薄く見えてしまいます。
そのため、単純に生まれつきの髪の本数が少ないほど薄毛になりやすく、多い人ほど薄毛になりづらいといわれているのです。

また、1日に抜ける髪の量はだいたい50本?100本程度だといわれているので、このくらいでおさまっている人は抜け毛を気にする必要はありませんし、髪の量が多い人の場合だと100本より多少超えていても薄毛になることはありません。
しかし、1日に200本とか300本抜け落ちるようなら、抜け毛対策をしないと薄毛になる可能性が高いです。
例えば、朝起きて枕に大量の髪の毛が付いていたり、掃除をしてもすぐにお風呂場の排水溝に髪が落ちている場合は、50本?100本を超えている可能性が高いです。
この状態をそのまま放置すると次第に薄毛が目立つにようになっていくので、注意してください。



髪の毛の成分

髪の毛が一体どのような成分から作られているのか気になったことはありませんか?
髪の毛は、タンパク質のアミノ酸を主成分として作られていますが、アミノ酸と一言でいっても様々な種類に分けることができます。
髪を構成しているアミノ酸は、アラニン・アスパラギン酸・アルギニン・シスチン・グルタミン酸・グリシン・ヒスチヂン・イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・プロリン・セリン・スレオニン・トリプトファン・チロジン・バリンといった18種類のアミノ酸で、これらが組み合わさって髪が作られています。

そして、この18種類のアミノ酸の中でも最も重要なのが、シスチンというものです。
シスチンは、太くてコシのある元気な髪を作るのに大切なアミノ酸で、シスチンが少ないと弱々しい髪しか生えてこなくなり、薄毛に繋がります。
そのため、薄毛を予防するためにも、シスチンを積極的に摂取した方が良いのです。
シスチンが多く含まれている食品は、納豆・豆腐・豆乳といった大豆製品をはじめ、サバやサンマといった青魚、牛肉、豚肉、卵などです。
ただし、牛肉や豚肉の脂身の部分には含まれていないので、覚えておきましょう。
この中でもおすすめなのが、大豆イソフラボンという女性ホルモンに似た作用を持つ成分が含まれている大豆製品です。
大豆製品を食べることで、男性ホルモンを抑制し、髪が生えやすい環境を作ることができます。



髪が抜けやすい季節

あまり知られていませんが、毛が抜けやすい季節というのが存在します。
そのため、毛が抜けやすい時期に意識してヘアケアを行なうことによって、薄毛を予防することができます。
1年の中で最も抜け毛が多い時期は、季節の変わり目で、特に夏から秋にかけてが多いといわれています。
夏から秋にかけての時期は、気温の高低差が激しいため、体への負担が大きいです。
その負担が体の機能の低下を生み、ホルモンバランスやヘアサイクルを乱し、抜け毛が多くなります。
また、夏に頭皮に受けた紫外線のダメージや、冷たいものばかりを食べ続けたことによる体への負担が時間差によってやってくるのも、秋に抜け毛が多くなる原因です。
特に紫外線による頭皮へのダメージは大きく、これが原因で薄毛になってしまう場合もあるので、気をつけてください。

そして、秋に次いで髪が抜けやすい時期は春です。
春というのは新生活の季節なので、環境が今までと変わってしまい、ストレスが溜まりやすいです。
また、進学や転勤によって居住地域が変わり、気温の変化や食べ物の変化に慣れることができず、体調不良に陥りやすいです。
こうした理由が重なって、春になった途端に抜け毛が多くなってしまったという人も多いです。



髪は毎日洗わないといけない

髪を毎日洗うのが面倒だという人もいるかもしれませんが、それは薄毛の原因になるので注意してください。
私たちの頭皮からは、外部からの刺激を守ったり、乾燥を防ぐために皮脂が分泌されています。
また、日常生活を何気なく過ごしているだけでも、髪や頭皮にホコリがびっしりと付着しています。
こういった皮脂やホコリをそのままの状態にしておくと、毛穴の中に入り込み、毛穴を詰まらせます。
毛穴が詰まってしまうと抜け毛と原因となる頭皮トラブルを起こし、薄毛のリスクを高めてしまいます。
そして、毛穴の詰まりは薄毛だけではなく、悪臭にも繋がるので、そのまま放置してはいけません。

このように髪を毎日洗わないと頭皮環境に悪影響を与えてしまうので、しっかりと就寝前には洗髪するよにしましょう。
ただし、髪をただ洗えば良いという訳では無く、正しい方法で洗わないと何も意味がありません。
仮に誤った方法で洗髪をしてしまうと頭皮環境を悪化させてしまい、薄毛を引き起こす原因になります。
髪を洗う時は、念入りなすすぎ、優しく指の腹を使って洗う、ということを意識してください。
すすぎが不十分だと毛穴に詰まったシャンプーが抜け毛の原因になりますし、爪を立てて強く洗ってしまうと頭皮を傷つけてしまう恐れがあるので、気をつけてください。



年齢とともに薄くなる理由

年齢を重ねるごとに髪の毛が薄くなっていきますが、これは一体どうしてなのでしょうか?
若い頃は髪にボリュームがありフサフサしていても、40代?50代くらいから一気に髪が薄くなってしまうことがあります。
みなさんの中には、このような思いをしていて、疑問に感じている人もいるでしょう。

年齢とともに髪が薄くなる理由は、単純に体の衰えです。
年齢が高くなれば高くなるほど老化が進み、体の機能がどんどん衰えてきます。
体の機能が衰えてしまうと血流が悪くなり、頭皮に十分な栄養を届けることができず、弱々しい髪しか生えてこなくなります。
また、60歳以上になると細胞の活動が低下してしまい、髪だけではなく体毛も薄くなっていきます。
このように年齢とともに髪が薄くなっていくのは、ごく当たり前のことなので、誰にも止めることはできません。

ただし、規則正しい生活習慣を心がけることによって、加齢による薄毛の進行を遅らせることはできます。
ただ、逆にいうと不規則な生活習慣をすることで、加齢による薄毛の進行を早めてしまう可能性があります。
少しでも加齢による薄毛を遅らせたい場合は、早いうちから生活習慣を見直して、薄毛対策をとるようにしてください。

 

 

Page top